乳がん検診
乳がん検診を受けましょう

近年、日本では乳がんにかかる率とともに死亡率も急増しています。現在では40歳以降の日本人女性の20人に一人が乳がんにかかっています。このままの勢いが続けば、やがて10人に一人が乳がんになる時代がくるかもしれません。有効な検診システムを確立することが急務です。こうした背景から本邦でも2000年代になりマンモグラフィ検診が導入されています。しかし、欧米と比較すると日本人女性は若い時期(40歳代)に乳がんにかかる人が多く、マンモグラフィ検診の有効性には疑問符がつきます。とういうのもマンモグラフィは乳腺組織が委縮し脂肪に置き換わっている高齢者には有効ですが、乳腺組織が発達している人では、がんを見つけ出すのは容易ではありません。そこで期待されているのが超音波検査です。にしはらクリニックではマンモグラフィに超音波検査を併用する検診をお勧めしています。
日本超音波学会専門医・指導医 西原謙二

マンモグラフィ

超音波検査
マンモグラフィでは乳腺組織、乳がんともに白く見えます。右側に乳がんがあるのですが、乳腺組織と重なり指摘は困難です。